クラスター連鎖止まらず

２２日も県内４件

◆延岡市と高千穂町の施設でも

　県と宮崎市は２２日、県内で新たに４件のクラスターが確認されたと発表した。延岡市の高齢者施設では入所者１９人を含む２８人、高千穂町の教育・保育施設は園児７人の感染が分かった。県は、県内でクラスターの連鎖が止まらず、感染者数自体の下げ止まりの兆候に危機感を示している。

　同室によると、延岡市の高齢者施設では１８日から２１日の間に、２０〜６０代の女性職員９人、６０〜１００歳以上の入所者で男性５人、女性１４人の感染が分かった。居住地はいずれも同市。検査が必要な約４０人の検査は終えているという。

　高千穂町の教育・保育施設では１８〜２０日に、１０歳未満の男性２人、女性５人の園児の感染を確認。１人は日之影町、６人は高千穂町在住。規模は明らかにしなかったが施設の職員、園児ら全員の検査は終えているという。

　都城市の教育・保育施設は女性職員３人と園児の男性２人の感染を確認。宮崎市は事業所で、２０〜５０代の従業員１５人が感染するクラスターを確認した。

　同室によると第６波のクラスターは１４２件となった。そのうち学校・教育施設等が６２件、高齢者施設が２８件となっている。

　県感染症対策室によると、今月１７日までは、前の週の同じ曜日と比較し０・８倍ほどの減少傾向が続いていた。しかし、１８日以降は同等の数字の日が続き、２２日の発表は前週比１・１倍となった。

　有村公輔室長は「教育施設や学校、高齢者施設などと、家庭を介した感染のループが続き、下げ止まりの兆候が見られる。２３日以降の動向を注視したい」と改めて警戒を強めていた。