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火渡り神事で息災祈願−古城町光明寺

本紙掲載日:2022-03-04
3面
煙を浴びながら素足で橋を渡る参拝者

女性の守り神淡島さん−延岡

 女性の守り神とされる淡島大明神の大祭が3日、延岡市古城町の光明寺(谷山光信住職)であった。女性や家族連れなどが参拝し、縁結びや子授け、安産、婦人病の平癒、新型コロナウイルスの早期終息などを祈願した。今年も新型コロナウイルス感染拡大防止のため、規模を縮小して行われた。

 谷山住職ら僧侶7人は、本堂横の淡島堂内で大般若経六百巻を転読した。その後、境内に縄を四角形に張ってつくった結界内で除災招福を願う柴燈(さいとう)護摩が営まれた。6本の矢を東西南北、中央、鬼門の方角に放った後、中央に設置した護摩壇に点火。僧侶が般若心経を唱える中、参拝者は願いを書いた添護摩(そえごま)の札を次々に投げ入れた。

 火渡り神事では、谷山住職が素足を塩で清めて残り火の上を歩いた。続けて、僧侶が「南無淡島大明神」と唱える中、参加者は御幣を持って丸太で作られた橋の上を素足で渡り、立ち上る煙で災厄を落とした。

 淡島大明神は海の神「住吉大神」の妻神。「淡島さん」の呼び名で親しまれ、信仰されている。

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