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県警異動−初の女性警視2人

本紙掲載日:2022-03-05
3面

署長−延岡・黒瀬氏、日向・梅原氏

 県警は4日、2022年の春の第1次人事異動と組織改編を発表した。刑事部長に時任和博生活安全部長(59)が就任するほか、県北関連は延岡署長に黒瀬信太郎生活安全部参事官兼生活安全企画課長(56)、日向署長に梅原守警務部総務課長(56)が就任する。発令は一部を除き17日付。

 警視正は、交通部長に日高俊治警務部参事官兼首席監察官(58)、宮崎北署長に河野俊一交通部長(59)が就任。また、生活安全部長に三原健警務部参事官兼警務課長(58)、警務部参事官兼首席監察官に久留米英樹延岡署長(57)が警視から昇任して就く。

 このほか、県警で初の女性警視2人が誕生。警務部県民広報課広報官に森山かおり西都署副署長が、小林署副署長に落合亜紀子交通部交通指導課理事官が、それぞれ警部から昇任して就任する。

 第1次異動の対象者は警部(昇任予定含む)以上の警察官ら237人。内訳は警視正8人、警視87人、警部130人、事務職員12人。このうち警視正3人、警視12人、警部9人、事務職員1人の計25人が退職する。

 組織改編は、昨年3月策定の「社会の変化に適応するための組織体制の再編整備基本方針」に基づき、限られた警察力を効果的に運用し、諸対策に取り組む目的で実施。サイバー犯罪捜査や高齢運転支援、児童虐待対処能力、証拠収集・分析支援体制、地域警察活動支援体制を強化する。

 サイバー犯罪捜査に関しては、生活安全部サイバー犯罪対策課に支援室を新設。室長ら3人程度を配し、事件捜査支援体制を充実するとともに、捜査能力を向上するための研修を行うなどして捜査能力を強化する。

 高齢運転支援は交通部運転免許課に企画担当課長補佐を新たに配置し、施策の企画立案など対応を円滑化。児童虐待などの対処能力の強化については、悲惨な事案が全国的に発生している状況などを踏まえ、生活安全部少年課の特捜係員を増員する。

 証拠収集・分析支援体制の強化に関しては、刑事企画課捜査支援分析係と鑑識課現場鑑識係、交通指導課交通鑑識係をそれぞれ増員し、刑事手続きで重要性が高まる客観的証拠の収集、分析などを的確に行う。

 地域警察活動支援の強化については、交番・駐在所の統廃合を踏まえ、生活安全部地域課に移動交番車を配備した上で移動交番係を新設配置し、県内各署連携して効果的に運用し、地域住民との交流や警察行政の利便性向上を推進する。(全文は本紙へ)

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