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和田越決戦遺構巡り−12、13日

本紙掲載日:2022-03-08
3面
小梓峠にある塹壕の除草前と除草後の姿(提供写真)

参加者を募集中−延岡市の牧野さん

 西南戦争の激戦地和田越一帯の遺構などを調査している延岡市無鹿町の牧野義英さん(70)は12、13日、「和田越決戦遺構巡り」を開催する。悪天候の場合は12日を19日、13日を20日に延期する。参加無料。

 12日は小梓峠付近―和田越間で所要時間は3〜4時間。13日は小梓峠―長尾山一本松間で所要時間は4〜5時間。いずれもコース上の30、40カ所に塹壕(ざんごう)や砲塁、薩軍本営などの遺構が構築されているという。

 いずれも集合時間は午前9時、集合場所は稲葉崎町の東海幼稚園サンサンおひさまランド駐車場。13日は昼食持参。

 和田越一帯では現在、発掘調査などを行っている県埋蔵文化財センターの「近代宮崎を知る・つなぐ〜西南戦争関連遺跡総合調査事業」による除草や調査、記録の作業が行われている。牧野さんによると、この除草によって約150年ぶりに全容を現した塹壕もあるという。

 シダなどが成長し、そうした塹壕の姿を再び隠してしまうことを危惧する牧野さんは「完全な姿を見ることができるのはこの2〜3カ月くらいだと思われるので、イベント開催を思い立った」としている。

 参加希望者には、肌の露出がない登山向けの服装、事故や負傷における自己責任を求めているほか、新型コロナウイルス感染対策のため、マスクの着用も呼び掛けている。

◆語り継ぐ会の会員を募集中

 牧野さんは現在、「西南戦争和田越決戦を語り継ぐ会」の会員を募っている。

 主な活動は、西南戦争に関する遺構の保存や、古戦場巡り、戦史・郷土史の語り合いや調査、和田越決戦の日に合わせて実施する遺構巡りイベントの開催など。

 「共に調べ学ぶ仲間を広く募集しています。趣旨に賛同いただける人であれば、県内外問いません」と呼び掛けている。

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