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着物を洋服にリメーク

本紙掲載日:2022-03-09
6面
着物リメーク品の洋服を披露するイナダサトミさん

イナダサトミさん・「REBORN」展

◆18日まで、延岡・虎彦サロン

 静岡県出身、延岡市在住の洋裁師、イナダサトミさん(60)の個展「REBORN」が、18日まで延岡市幸町の虎彦サロン(風の菓子虎彦内)で開かれている。観覧無料。開場は午前9時〜午後7時(最終日は同5時まで)。

 普段は新品の綿や麻の布地で洋服を作るサトミさんだが、今展では譲り受けた着物を使い、リメーク品を数多く制作。優しい色合いとにじんだ柄が特徴の「銘仙(めいせん)」などを、ワンピース、ジャンパー、スカート、コートなどに生まれ変わらせた。

 「なかなか着る機会がない」と、知人から着物をもらうことが増え、もったいないと日々感じていたサトミさん。霧島市の骨董(こっとう)市で、着物が持つ柄と質感の良さを再認識したことをきっかけに、おととし頃から今展に向けた作品制作に取り掛かったという。

 糸をほどき、手作業で和服を分解。元のイメージに引っ張られ過ぎず、あくまで別の服に生まれ変わらせることを意識した。

 個展は11年ぶり2回目。「(個展は)作りたいものが作れるし、たくさんの方に見てもらえるから楽しい」と頬を緩ませる。会場には綿、麻製のものを含めて約50点の洋服が出展されており、いずれも購入できる。

 サトミさんは「実際作って着てみると、着物の生地は他より軽く、冬は暖かく、夏は涼しいことが分かる」と話す。「着物を持っている人はたくさんいると思う。洋裁をやっている人など、作る時の参考にしてもらえればうれしい」と、来場を呼び掛けていた。

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