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市道平田2号を舗装

本紙掲載日:2022-03-11
3面
地区の有志による奉仕作業

延岡市平田町の有志が整備作業

 延岡市平田町の有志10人が8〜10日の3日間、同町の市道平田2号で舗装作業を行った。同町を通る基幹農道平田地区から北側に入った市道で、約1キロ奥には同市松山町のサン・ルーム(佐藤勝造社長)がホタルの放流を行う幼虫の養殖場がある。

 養殖場までの道のりを整備し地域の憩いの場としてPRするため、また、市道そのものを散歩道として地域の人たちに楽しんでもらうことを願って、3年前から市の協働・共汗事業の補助を受けて実施。行縢川の支流惣ケ内川沿いにある市道の、地盤が弱い部分を中心に、毎年約200メートルずつの区間でコンクリート舗装しており、最終的には養殖場までを舗装でつなげる。

 今年の工区は農道から約300メートル入った地点で、有志の人たちが道幅3メートル、長さ約200メートルにわたって型枠を設置。そこへコンクリートミキサー車が厚さ10センチになる量の生コンを吐出すると、上からたたいて空気を押し出したり、とんぼを使って表面をならす作業に汗を流した。コンクリートが完全に固まるまで、約1週間は車は通れないという。

 ホタル養殖場のさらに奥には、大正から昭和初期にかけてにぎわった湯治場「惣ケ内冷泉」跡があり、時折、郷土の史跡を訪ねる人もいるという。参加した70代男性は、「昔も区の奉仕作業で地域をきれいにしていたものです。ホタルの養殖場が身近な憩いの場になるといい」と笑顔。

 佐藤社長も「養殖場の周辺にはモミジやサクラの植樹をして、ふるさとの山づくりにも力を入れています。市内の人たちが、休日のウオーキングや史跡探訪に来てくれるようになることを願っています」と話していた。

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