五ケ瀬スキー場−今季２万４７５６人

過去最低だった昨季の１・５倍−１３日で営業を終了

　五ケ瀬町の向坂山（標高１６８４メートル）にある五ケ瀬ハイランドスキー場は１３日、今シーズンの営業を終了した。新型コロナウイルス感染症第６波の影響を受けて団体客のキャンセルなどがあったが天候に恵まれ、同じく新型コロナの影響を受けて過去最低だった昨季の約１・５倍、８２９３人多い２万４７５６人だった。

　今季は昨年１２月２４日から７３日間の予定でオープン。同感染症拡大の影響で１月に本県や熊本県などにまん延防止等重点措置が適用され、修学旅行などで訪れる予定だった県内外の小中高校計４０校約２０００人がキャンセルとなった。

　それでも同スキー場によると、今季は冷え込みが続いて天然雪もある程度降ったことでゲレンデ状態は良好だったという。初・中級者向けの「パラダイスコース」（延長千メートル）は１月１４日に１０００メートル全てを開放した後、強風によるリフト停止で２日間は部分開放となったが営業最終日まで全面開放。３季ぶりに臨時休業がなく、初めて営業期間を１週間延ばして８０日間営業を続けた。

　中学校、高校、大学生、専門学生対象の学割が好評だったほか、２月に開かれた北京冬季五輪の影響もあったという。スキー場を運営する第３セクター「五ケ瀬ハイランド」社長の原田俊平町長は「天候に恵まれたシーズンで臨時休業はなく、五輪の影響もあっただけに新型コロナ流行が残念だった。それでもスタッフ全員が頑張ってくれて、来場者も楽しんで帰ってもらえたと思う」と話した。