北浦小で「モーモー教室」−ＪＡ宮崎経済連

知識も味も宮崎牛の魅力伝える

　ＪＡ宮崎経済連の食育出前講座「モーモー教室」が１０日、延岡市立北浦小学校（甲斐憲一校長、１１４人）であった。宮崎牛について学び、食の大切さや畜産業への理解を深めてもらうのが狙い。同経済連の河野愛加さん（２８）、村上友信さん（５８）、ＪＡ延岡の谷名清隆さん（４３）が来校し、６年生１９人に宮崎牛の魅力を伝えた。

　この日はまず、宮崎牛に関する基礎知識や肥育の工程をＤＶＤで鑑賞。続けて河野さんが登壇し、肉質の格付けや宮崎牛ブランドの認定条件、と畜から食卓に並ぶまでの流れなどを説明した。

　牛の戸籍を調べることができるトレーサビリティー制度についても紹介。肉質、産地、生産者名、個体識別番号などが記載された「宮崎牛証明書」を見せながら、安心・安全な牛肉を食べるために欠かせない制度であることを強調した。

　その後児童たちは、目の前で調理された５等級（最高ランク）宮崎牛のもも肉と肩ロース肉を食べ比べ、味、見た目、におい、食感といった部位ごとの違いを感じながらおいしそうに頬張った。

　今村望花（もか）さん（１２）は「とても勉強になった。５等級の牛肉を食べ比べる貴重な体験ができて良かった」と笑顔。河野さんは「命のありがたみを感じるとともに、地元への関心を高め地産地消の推進に役立てられれば」と話していた。

　同講座は、２０１１年度から県内の小学校を対象に毎年行っている。今年度は同校が１１校目で、残り１校への訪問を予定している。