小学生に伝えたいＳＤＧｓ

岡富中１年生、半年間の学習の成果を発表

　延岡市立岡富中学校（粟田茂樹校長、３０９人）の１年１、２組５６人は１８日、ＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）に関する学習の成果を岡富小学校の２年生に発表した。

　生徒が延岡の未来について考え、持続可能なまちのために何が必要かを考えるとともに、児童にＳＤＧｓに興味を持ってもらい、これからの行動につなげるきっかけにすることが目的。

　生徒は半年ほど前にＳＤＧｓの１７の目標の中からテーマを決め、調べたり、児童に分かりやすい発表形式を考えたりして準備してきた。

　発表は新型コロナウイルス感染拡大防止のため両校をインターネットでつなぎ、リモートで行った。

　発表形式は、かるた、紙芝居、人形劇などさまざま。このうち２組の人形劇班は、「海で今起こっていること」を表題として、海に流れ出ているごみの問題を取り上げた。ごみを食べた魚を人間が食べると健康に害を及ぼす危険性があることなどを紙人形を動かして分かりやすく説明し、「ごみは家に持ち帰って捨てるようにしましょう」と呼び掛けた。

　また、２組のかるた班は「まちをきれいに」「ちきゅうをたいせつに」などＳＤＧｓ全体に関連する文言を書いたかるたを手作りし、児童に事前に届けていた。生徒が文言を読み上げると、画面の向こうの児童はその札を見つけて「はい」と元気よく返事をし、かるた遊びを通じて、楽しくＳＤＧｓに触れた。

　発表を終えた瀧口瞳さん（１３）は「ＳＤＧｓを広めることができて良かった。今回はリモートだったが、直接会う機会があるときは、もっとＳＤＧｓについて教えたい」と話していた。

　同中１年は４クラスあり、３、４組も今月上旬、延岡小学校の２年生に対してリモートで発表した。