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今山大師の筆塚前−物故者と道具に感謝

本紙掲載日:2022-03-28
3面
今山大師境内の筆塚前であった筆塚供養。筆を焼納した

延岡市書道連盟と協会が筆供養

 延岡市書道連盟(稲垣素豪会長)と延岡市書道協会(植野聖鳳会長)による第56回筆塚供養が27日、延岡市山下町の今山大師(野中玄雄住職)境内の筆塚前であった。役目を終えた筆に感謝するとともに書道文化を支えてきた物故者に敬意と感謝の祈りをささげた。

 新型コロナウイルスの感染対策として、同連盟、同協会の会長ら三役11人が参列。実行委員長の稲垣会長は、昨年、書道が登録無形文化財になったことに触れ「文化として認められたということ。書道を伝統芸能として継承していかなければならない」と話した。

 野中住職、野中健雄副住職の読経が響く中、参列者が献香、献花。続いて持参した筆の焼納を行い、手を合わせた。

 筆塚は1981年4月、4748人の浄財寄進によって同所に建立された。以降は毎年同所で、近年は3月の最終日曜日に行っている。

 同連盟と同協会は4月9、10日に、延岡市華道連盟と共同で3年ぶりとなる「一幅一瓶展」を延岡総合文化センターで開催する。

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