次期専務理事に酒匂氏−県商工会連合会

臨時総会、２２年度事業計画など承認

　県商工会連合会（淵上鉄一会長、３５商工会）の臨時総会が２３日、宮崎市の宮崎観光ホテルで開かれた。役員の補充選任で、今月３１日付で県を退職する県議会事務局長の酒匂重久氏が、４月１日付で専務理事に就任する案を承認した。

　役員の補充選任については、現在、同連合会の専務理事を務めている奥野信利氏から、今月３１日をもって辞める旨の辞任願が２月２８日付で提出されたことに伴って行われた。任期は、定款の規定により前任者の残任期間となる。

　総会ではこのほか、２０２２年度事業計画書案を承認。地域の稼ぐ力などの支援強化、中小企業・小規模事業者の経営の下支え、商工会組織の財政強化対策の推進、各種関係機関との連携強化、ＤＸ（デジタルトランスフォーメーション）の推進などを重点に取り組むことを確認した。

　総会の前には２１年度商工貯蓄共済等推進優良商工会に対する表彰式があり、「商工まかせて共済」の目標達成表彰（１００％達成）で日之影町（同）が選ばれ、同町商工会の美吉秀子会長が淵上会長から表彰状を受けた。

　また、総会後には同連合会主催のＤＸ推進セミナーが開かれ、シナスタジア情報設計事務所代表の小山貴美雄さんが「デジタル化〜中小・小規模事業者のＤＸへの取り組みについて〜」をテーマに講演。県内商工会の会長ら約４０人が話を聞いた。

　淵上会長はあいさつで「コロナ禍の中で厳しい経営をしていく中で、原材料や燃料も上がり厳しさを増している。商工会として何ができるのか。今後一層、３５商工会の会長の英知が大きく影響してくると感じている」と激励した。