３年ぶり−ひな祭りとさげ飾り

健やかな成長願う

◆西郷さげものクラブの作品展示−美郷・１０日まで

　女の子の健やかな成長を祈る「第７回お雛様（ひなさま）とさげ飾り展」が２日から、美郷町西郷田代の年の神神社境内で始まった。毎年、旧暦３月３日のひな祭りに合わせて開催している。新型コロナウイルス感染症の影響で３年ぶりの開催となった。

　主催は、同町の手芸好きの女性たちでつくる「西郷さげものクラブ」（阪本恵美子代表、１１人）。メンバーが作ったさげ飾り（つるし飾り）と、町内外の人たちから提供を受けたひな人形が、伝統芸能伝習館と神楽殿にずらりと並び、見応えある展示会となっている。さげ飾りは、ひな祭りの飾りの一種で、人形やまりなど縁起物を形取ったちりめん細工を糸でつるすもの。生き物も描かれ、昆虫のセミは「辛抱強く」、ネズミは「小まめに働くように」お包み人形は「健やかに育つように」など一つ一つに意味があるという。

　町内外から提供をうけたひな人形は、伝習館の壁を埋める６組の七段飾りをはじめ、神楽殿にも七段飾りや一対、三人官女までのものなど、さまざまな人形が並んでいる。

　また、合同作品の〃藤棚〃や壁飾りなど、色とりどりの作品が所狭しと飾られており、訪れた人たちは愛らしい人形やさげ飾りの数々をほほ笑ましそうに眺めていた。

　阪本代表は「コロナの収束を願い開催しました。ぜひ癒やされに来てください」と呼び掛けている。

　展示は１０日まで。開場は午前１０時から夕方まで。入場無料。入場前に消毒と住所や連絡先の記入を求め、感染防止対策に努めている。問い合わせ先は美郷町観光協会（電話美郷６８・２５２２）。