春の交通安全運動−事故防止、飲酒運転根絶訴え

開始式と街頭キャンペーン−延岡

　春の全国交通安全運動が、６日から始まった。「子供をはじめとする歩行者の安全確保」「歩行者保護や飲酒運転根絶等の安全運転意識の向上」などを運動の重点に掲げ、１５日までの１０日間、各地でさまざまな取り組みが展開される。

　延岡市では６日、旭町のイオン延岡店で開始式と街頭キャンペーンがあり、市や延岡警察署、延岡地区交通安全協会、同安全運転管理者等協議会などから約６０人が参加。主催者を代表して、めひかり交通安全対策推進本部長の読谷山洋司市長があいさつ。「４月は人の移動が増え、地形に不慣れな運転も増える時期でもあるので、皆さんの交通マナーの呼び掛けが一層重要になる。一緒に頑張っていきましょう」と協力を求めた。

　黒瀬信太郎延岡署長は、市内の交通事故の発生件数自体は減っているものの、事故による死者やけが人の数は増えていること、またそのほとんどが横断歩道で発生していることについて触れ、「歩行者を巻き込む事故の防止が喫緊の課題。引き続き、交通事故防止の意識向上に尽力してほしい」と呼び掛けた。

　市民を代表して、のべおか観光レディの山口実織さんが「すべての道路利用者がマナーへの意識を持てば、必ず尊い命の犠牲を減らせる」と話し、率先して交通安全を推進していくことを宣誓。開始式後は参加者が店舗の出入り口に分かれ「７日から春の交通安全です」と、来店客にチラシや反射材を配布した。

◆日向市は８日にキャンペーン

　日向市は、同市安全で安心な街づくり推進協議会が主催する街頭啓発キャンペーンを実施。８日午後４時から日向市駅前あくがれ広場周辺でチラシやグッズ配布、鍵掛け運動を行う。