門川町長選・初当選の山室さんに聞く

一票の重み改めて感じる−笑顔あふれる町にしたい

−−今の率直な気持ちは。

多くの支持者、町民の皆さまに一票を託していただき、重みを改めて感じる。しっかりとやっていかなくてはいけないと思っている。

−−５人が立候補する厳しい選挙戦だった。

他の候補者は町議会議員で、知名度、地盤も整っている。自分は元町職員だったが、退職して十数年たっており、全く知名度がないという状況で立候補を決意した。まずは、名前と顔を覚えてもらうところからのスタートだった。正直大きく出遅れた感はいなめなかったが、多くの支持者、知人が草の根的に私の名前をアピールしていただき、粘り強く活動してくれた。告示日には、名前も浸透して選挙運動に入れたと思う。

−−初めての選挙だったが勝因は。

第一は、昼夜を問わず活動してくれた支持者のおかげ。自分は新人なので、友人や知人を頼っての早い時期からのあいさつ回り、今年１月から告示日の前日までは早朝のつじ立ちなどでアピールしてきたことで、他の候補者に並べたと感じる。告示日以降は、町内をくまなく回りながら、丁寧に政策を訴えたことも勝因の一つと考える。

−−３０００票を超える得票数について。

想像していなかった結果で重く受け止める。町民の一票一票の積み重ねであり、皆さんの期待に応えなくてはならないと責任を感じている。

−−最優先課題は。

町の基幹産業である農林水産業の活性化。若い世代の雇用の場、魅力ある雇用の場を確保し、若者が定住、定着する町にしていくことで農林水産業の担い手をつくる。いろいろな手法があると思うが、担い手を町内で見つけるのが困難であれば、全国に公募してでも担い手を育成していく方法もあると考える。まずは、現場で悩んでいる皆さんの声をしっかりと聞くことが一番。その上で町として、一緒に対策を講じていきたい。

−−どんな町づくりを目指しますか。

町民の笑顔あふれる町づくりをしたい。働く場所を確保し、安心して子育てができる、いろんな事にチャレンジできる、みんなで支える社会をつくることが大切と考えている。町民が手と手を取り合って、地域のみんなで一人を支える地域共生社会をつくっていく。元気で明るい、人に優しい町づくりに取り組む。