コロナ対策に活用を−興電舎が空間除菌消臭装置

宮銀私募債活用−延岡市医師会へ

　新型コロナウイルス感染防止に役立ててもらおうと、延岡市浜町の興電舎（甲斐稔康社長）は１１日、延岡市医師会（佐藤信博会長）に空間除菌消臭装置「エアロピュア」６台を贈った。

　同社は２月に宮崎銀行の「みやぎんＣＳＲ型私募債（愛称・Ｗｉｔｈ）」を発行（２０１９年７月以来２回目）しており、寄贈に当たって、同行が優遇した引受手数料を原資として希望団体に金銭や物品を寄贈できるＷｉｔｈのサービスを活用した。今回は、優遇分に同社が約１１０万円を上乗せし、寄贈総額を１２０万円分とした。

　寄贈式は同市出北の同医師会病院であり、関係者ら約１０人が出席。宮崎銀行延岡営業部の竹嶋豊明執行役員営業部長立ち会いの下、甲斐社長が佐藤会長に目録を、竹嶋執行役員営業部長が甲斐社長にＷｉｔｈ発行記念の盾をそれぞれ贈った。

　甲斐社長は「日頃からコロナ対応に奔走している医療従事者の方々のお役に立てれば」とあいさつ。佐藤会長は「（コロナ禍は）１００年に１度の災い。寄贈をいただき改めて身の引き締まる思いがしている。今後もみんなで頑張っていきたい」と謝辞を述べた。

　同医師会によると、エアロピュア６台の設置内訳は、県立延岡病院（新小路）に２台、延岡共立病院（山月町）に１台、医師会病院に１台、無症状者宿泊療養施設のビジネスホテルフクハラ（紺屋町）に２台。佐藤会長は「特にフクハラには、これまで同様の装置がなかったので非常にありがたい。スタッフの感染予防のため、ありがたく使わせていただく」としている。

　私募債は一定の財務水準を満たした優良企業が、直接金融による資金調達を目的に発行する社債。無担保・無保証人で長期固定金利による安定した資金調達が可能などのメリットがある。