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仲田又次郎翁をしのぶ

本紙掲載日:2022-04-26
3面
仲田又次郎翁の胸像に花を手向ける延岡市西臼杵郡薬剤師会の佐藤智加子会長(同市城山公園)

初代延岡市長で薬剤師

◆コロナ禍、人数限定し顕彰

 延岡市の初代、9代市長を務めた仲田又次郎翁(1893〜1970年)の顕彰会がこのほど、同市城山公園三の丸横の胸像前で行われた。

 顕彰会は仲田翁が薬剤師であり、1928年には会長も歴任した旧県北薬剤師会が中心となり、胸像が建てられた64年から毎年開催。延岡市西臼杵郡薬剤師会に引き継がれてからも例年盛大に行ってきたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、一昨年と昨年は中止した。

 今年は感染状況を考慮しつつ最少人数で開くこととし、同薬剤師会から佐藤智加子会長ら3人のみ出席。胸像に花束を手向けて献酒し、市勢発展に尽くした仲田翁の功績をたたえた。

 佐藤会長は「例年であれば50人近い関係者が参列し、会食も交えて行っていますが、新型コロナが終息したら再び盛大に開催したい」と希望。関係者には写真に顕彰文を添えて、この日の模様を報告するという。

 仲田又次郎翁は1893(明治26)年延岡市南町生まれ。大学卒業後に薬剤師試験に合格し、父の後を継いで薬種商を経営。1928(昭和3)年に県北薬剤師会の初代会長を務め、市制が施行された33(同8)年と戦後の48(同23)年に市長に就任した。道路や橋などのインフラ整備に尽力して「橋架け市長」、医療・衛生分野の功績から「衛生市長」とたたえられ、産業の発展や文化振興にも尽くして63(同38)年に延岡名誉市民の称号を受けた。

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