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サメの名を持つエイ

本紙掲載日:2022-04-26
3面
シノノメサカタザメとみられる大きな魚(26日、延岡魚市場)

延岡魚市場のプロも???−26日

 上半身はエイ、下半身はサメという見た目の大型の魚が26日、延岡市昭和町の延岡魚市場に持ち込まれ、居合わせた人たちの注目を集めた。

 同市北浦町の大寿水産(島津忠雄代表)が同町沖に設置した大型定置網に入った一匹で、同日早朝に水揚げされた。体長約2メートル、推定体重も100キロほどという大きさに加えて、かなり暴れたことからクレーンでつるして動かしたという。

 「30年近く漁業をやっていますが、初めて見ました。南方系の魚だと思いますが、地球温暖化の影響が少しずつ及んでいるのでしょうか」と島津代表(53)。

 魚市場に搬入されると、水槽からはみ出した姿に、買い受け人たちもザワザワ。「エイか?、サメか?」「食べられるのか?」「どうやって食べるのか?」と、魚のプロたちが頭をひねって顔を見合わせた。

 水槽から出され、全体の形がはっきりすると、市場の関係者がスマホで写真を撮って検索。さっそく「シノノメサカタザメ」という名前の魚にヒットした。サメと名の付く、エイの仲間とみられることが判明したが、「サメのような、エイのような」そのままのややこしい正体に一同納得の様子だった。

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