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「保険料の還付ある」49万円被害

本紙掲載日:2022-04-29
3面

延岡市内の60代女性

◆県警、注意呼び掛け

 延岡署は28日、延岡市内の60代女性が50万円近くをだまし取られる還付金詐欺の被害が発生したと発表した。県内では昨年末から同じような手口の不審な電話が相次ぎ、被害も後を絶たないことから、県警は引き続き注意を呼び掛けている。

 同署によると、同日午後1時ごろ、市役所健康保健課職員を名乗る男から自宅に電話があり、「2019年の保険料の還付金があります。以前書類を送ったのですが、その手続きがまだ終わっていません。これから還付金を送るための手続きを行いますので、いつも使っている金融機関を教えてください」と尋ねられた。

 このため、女性は利用している金融機関を教えたところ、電話の男は「後ほど金融機関の担当者から連絡が来ます」と返事。その後、金融機関の職員を名乗る別の男から「運転免許証とキャッシュカードを用意して、ATM(現金自動預払機)に行ってください。着いたら電話してください」と連絡があり、電話で指示されるままATMを操作すると、自分の口座から約49万円が送金されていたという。

 市内ではほとんど同様の手口での詐欺被害が後を絶たず、延岡署は「ATMを操作して還付金が戻ってくることは絶対にありません」と改めて強調。「このような電話がかかってきても絶対に応じることなく、すぐに家族や知人、最寄りの警察署や警察安全相談電話(♯9110)に相談してください」と呼び掛けている。

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