長距離運転、気を付けて

３年ぶり、行動制限のない大型連休

◆延岡・佐伯署−合同キャンペーン

　大型連休に伴う交通安全啓発活動の一環として、延岡警察署と大分県警佐伯警察署は２９日、延岡市北川町の道の駅北川はゆまなどで合同の街頭キャンペーンを実施し、休憩で立ち寄ったドライバーらに安全運転を呼び掛けた。

　合同キャンペーンは、東九州自動車道の開通で交通量が増加したのをきっかけに２０１４年からスタート。一昨年、昨年と新型コロナウイルスの影響で中止したため、３年ぶりの実施となった。両署のほか、延岡市企画部地域・離島・交通政策課、交通安全協会佐伯支部などから約３５人が参加。ドライバーらに長距離運転の注意点を分かりやすくまとめたチラシや、反射材、眠気冷ましの「注意んガム」などを配布し、大型連休の事故防止を促した。

　また、白バイやパトカーの展示もあり、幅広い年代が普段乗る機会のない警察車両への試乗と記念撮影を楽しんでいた。午後からは、大分県佐伯市宇目「道の駅宇目」でも、合同キャンペーンを実施した。

　両署によると、昨年１年間に延岡署管内では４２７件（前年比２２件減）、佐伯署管内では８５件（同９件増）の人身事故が発生。佐伯署管内では今年に入り３月末時点で、すでに２５件（前年同期比１０件増）の人身事故が発生しているという。

　特に国道１０号、同３２６号で速度超過による事故が多いとして、延岡署交通官兼地域官の八幡北斗警視は「行動制限のない３年ぶりの大型連休で、久々に長距離運転をするドライバーも多いと思う。楽しい休日にしていただくためにも安全に注意して運転してほしい」と呼び掛けていた。