新型コロナ、県内４２０人−２８日

延岡市４８人、日向市１６人など県北７５人

　県は２９日、県内で２８日に４２０人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。県北は延岡市４８人、日向市１６人、門川町４人、高千穂町３人、五ケ瀬町２人、美郷町と椎葉村各１人の計７５人。県内の直近１週間の人口１０万人当たりの新規感染者数は２８３・３人、病床使用率は２３・２％、累計感染者は３万９９４４人となった。

　県と宮崎市によると、県北以外の市町村別感染者数は宮崎市１９５人、都城市４９人、日南市２９人、小林市２３人、三股町１２人、高鍋町９人、串間市と国富町各６人、新富町４人、西都市と綾町各３人、川南町２人、えびの市と都農町、高原町各１人。県外は東京都１人。

　年代別は１０歳未満７９人、１０代９１人、２０代４０人、３０代５８人、４０代７３人、５０代３７人、６０代１５人、７０代１１人、８０代１３人、９０代２人、１００歳以上１人。

　行政検査件数は６８８件で陽性者数は４２０人。このうち医療機関を受診して陽性が判明したのは３３２人。既発表の感染者との接触歴ありは１６４人、調査中が２５６人となっている。

　このうち県北関係は、感染者との接触歴ありが３１人、調査中が４４人。

　延岡市は４０代７人、１０歳未満６人、５０代３人、１０代と７０代、８０代が各２人、２０代と３０代、６０代が各１人の計２５人が接触あり。１０代８人、４０代５人、５０代４人、１０歳未満３人、２０代２人、８０代１人の計２３人が調査中。

　日向市は１０歳未満と３０代が各４人、１０代と２０代が各３人、４０代と５０代が各１人の計１６人全員が調査中。門川町は７０代１人が接触歴あり、１０代と４０代、５０代の計３人が調査中となっている。

　高千穂町は１０代と４０代の計２人が接触歴あり、１０代１人が調査中。五ケ瀬町は１０歳未満２人が接触歴あり。美郷町は４０代１人が接触歴あり。椎葉村は１０代１人が調査中。

　県内の２８日時点の入院は７１人（病床３０６床）で、うち重症者１人。県北は延岡西臼杵圏域（７１床）で２１人、日向入郷圏域（３０床）に３人が入院。自宅療養は３０６９人、宿泊・施設療養中は１４０人で宿泊療養は宮崎市６０人、都城市３２人、延岡市１３人。入院・療養調整中は６０６人。

◆３０日発表、２６０人以上

　県は３０日午前、新型コロナウイルス感染症の２９日の新規感染者が２６０人以上になる見込みであると明らかにした。確定値は午後４時に発表する。

◆県内クラスター３件

　県と宮崎市は２９日、新たに県内で３件のクラスターを確認したと発表した。内訳は宮崎市２件（事業所寮、スポーツクラブ）、都城市１件（高齢者施設）。

　宮崎市の事業所寮は２８日までに１０〜２０代の男性７人（利用者）、スポーツクラブは１０歳未満〜１０代の男女９人（児童）、都城市の高齢者施設は２７日までに２０〜９０代の男女１５人（職員１０人、利用者５人）の感染が確認された。

◆高齢者１人が死亡

　県は２９日、新型コロナウイルス感染症患者の高齢者１人の死亡が２８日に確認されたと発表した。県内の死亡者数の累計は１３１人で、このうち第６波以降の死亡者数の累計は９０人となった。

　感染症対策課によると、死亡したのは治療中の基礎疾患のある８０代の高齢者。新型コロナワクチンについては、２回接種していたという。