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授業支援、全科目対象に

本紙掲載日:2022-05-07
2面
学校支援のべおかはげまし隊の隊員等研修会(カルチャープラザのべおか多目的ホール)
澤野教育長から委嘱状を受け取る地域学校協働活動推進員の矢野香織さん

のべおかはげまし隊−コロナ対応も緩和

◆22年度第1回隊員等研修会

 延岡市内の小中学校で学習支援に取り組んでいるNPO法人「学校支援のべおかはげまし隊」(佐藤邦典理事長、149人)は4月28日、カルチャープラザのべおか多目的ホールで2022年度第1回隊員等研修会を開き、今後は支援対象を全科目に広げ、中止が前提だった新型コロナウイルス感染症への対応を緩和することを確認した。

 はげまし隊はこれまで数学(算数)、理科、英語の3科目だった授業での支援を全教科に広げる方針を、すでに昨年12月の研修会で提示していた。昨年度はいち早く、家庭科の授業に参加したり、体育のマラソンや水泳授業で見守りに当たった隊員もいたという。

 今回の研修会では、あくまでも学校の希望に沿った教科や支援内容とする活動の基本を改めて確認。支援する科目は全教科にこだわらず隊員本人が選択できるなど、無理のない範囲で取り組むことを申し合わせた。

 新型コロナ対応は、これまで4段階ある県の基準で下から2番目の「黄圏域」で活動を中止していたが、基準緩和に伴い制限を原則解除。感染がある程度拡大した状況でも、学校と協議して継続できることとした。

 また、隊員と学校との橋渡し役となる地域コーディネーターのうち10人を、社会教育法で定められた「地域学校協働活動推進員」に位置付け、澤野幸司市教育長が委嘱。研修会の開会式では推進員を代表して、矢野香織さん(上南方小中担当)が委嘱状を受け取った。

 佐藤理事長は前年度もコロナ禍で思い通りに活動できなかったとしつつ、感染状況が落ち着いた10〜12月の充実感を振り返り、「この大型連休明けには何とか通常通りスタートさせたい」とあいさつ。澤野教育長は、はげまし隊の存在が子どもたちの郷土愛も育んでいると感謝し、学校側の感染防止策など「バランスある判断をしないといけないのは心苦しいが、ご理解いただき活動してもらえれば」と呼び掛けた。

 開会式の後、新年度事業計画を協議し、隊員の心得や役割、コロナ禍での支援方法、感染防止策などをおさらい。その後、隣接する市社会教育センターも会場にして、担当する学校別に分科会を開き、クラスごとに受け持つ班決めなどを行った。

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