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日本型ビーガン食の勧め

本紙掲載日:2022-05-12
6面

延岡でつぶつぶトークライブ

◆キーフードは七つ

 ビーガン食による健康づくりを推進するジャパンズビーガンつぶつぶ(伊藤信子代表理事)は7日、延岡市東浜砂町の延岡総合文化センターでトークライブ「体と心の免疫力を高める食と生き方」を開いた。同団体創立者の大谷ゆみこさん、伊藤代表理事、同市北方町南久保山でビーガン食の料理教室を運営する舩津沙弥香さんが、参加者約100人に未来へつながる食と生き方を語った。

 ビーガンは、動物性食品を食べない完全菜食主義者。同団体は、大谷さんが1982年から提唱する穀物中心の植物性レシピ「未来食つぶつぶ」を創作。全国88カ所に料理教室を構え、無理なく免疫力向上などが望める日本型ビーガン食として普及に取り組んでいる。

 この日はまず、大谷さんが登壇し日本の食の変遷に言及した。昔に比べて生活習慣病などが増えている現状を踏まえ「栄養学における『主菜』の登場がぜいたく志向を高め、食のバランスを崩すきっかけになった」として、米、漬物、みそ汁という和食の基本に立ち返ることを提案。

 独自の研究でたどり着いた七つの〃キーフード〃(雑穀、海草、菜種油、赤梅酢、エゴマ、海の塩、麦みそと甘酒)を紹介し「未来食は心身ともに最高のコンディションを実現できる。まずは食材の入手から一歩を踏み出して」と呼び掛けた。

 続けて伊藤代表理事が「メンタルが安定するようになり疲れも残らなくなった。20年前より元気」。舩津さんが「未来食のおかげで目指していた健康はおまけになり、その先の夢や希望を楽しめるようになった」などと未来食の魅力を伝えた。

 参加した同市出北の秋吉ますみさん(68)は「健康のため食生活の改善を考えている。動物性食品を食べない生活は大変そうなイメージだったので、実際に取り組んでいる人の話は良い判断材料になった」と感想。

 開催世話人を務めた舩津さん(44)は「簡単でおいしく見た目も華やか、かつ健康になれるのでいろいろな人に試してほしい。急にすべてを実践するのは大変なので、徐々に習慣化してもらえれば」と話した。

 未来食や料理教室に関する問い合わせは、舩津さんのつぶつぶ料理教室ヒミツキチ〜火・水・気・土〜まで。


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