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ジュニア科学者の翼、今年こそは

本紙掲載日:2022-05-14
3面
野口遵顕彰会の第21回総会

野口遵顕彰会が22年度総会

◆コロナ禍で2年連続中止

 旭化成の創業者で延岡振興の母とたたえられる野口遵の顕彰会(吉玉典生会長)は12日、延岡市旭町の旭化成向陽倶楽部で第21回総会を開き、2022年度の事業計画などを決めた。

 吉玉会頭は冒頭、21年度を振り返って「新型コロナウイルス感染拡大の影響で多くの事業が思うようにできなかった」と話し、今年中の開館が見込まれている野口遵記念館に触れて会の活動の重要性を強調した。

 同顕彰会は今年度、小学生向け副読本「のべおか新興の母野口遵」(マンガ版)を市内28校の4年生全員に配布するほか、青少年科学技術派遣研修事業「ジュニア科学者の翼」、小学校高学年を対象に風力発電の実験をする「〃ものづくり〃体験学習」事業などを行う。

 コロナ禍で2年連続実施できていない「ジュニア科学者の翼」は20回を迎えるため、実施された場合は研修生や引率教諭らの再会の場としてOB会結成の準備に入ることも決めた。

 県内を拠点に研究開発、技術開発などで顕著な業績を挙げた企業や個人をたたえる野口賞は6月に応募、推薦要項を配布、7月末に締め切り、8月に1次選考、9月に選考委員会を開催し決定、11月に授賞式を行う。

 また、7月26日には野口の生誕祭を向陽倶楽部と隣接の銅像前で実施する。

 会役員であり昨年と今年の春の叙勲受章者である池上武博さん(73)と松山昭さん(70)への祝い金贈呈も行われた。

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