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詐欺被害を未然に防ぐ

本紙掲載日:2022-05-18
3面

電子マネー購入に違和感

◆セブン―イレブン日向都町・2人に署長感謝状−日向署

 日向警察署(梅原守署長)は17日、架空料金請求詐欺の被害を防止したとして、セブン―イレブン日向都町店のアルバイト平田美清さん(65)と氏原尚絆さん(16)=日章学園高=に署長感謝状を贈った。

 同署によると、被害に遭いそうになったのは日向市の70代男性。3月5日に男性のフェイスブックに「多額の当選金がもらえる」とのメッセージが届き、当選金の受け取りに必要な手数料として、20万円を要求された。

 男性は手数料が高額だったため支払いを断念したが、4月20日に再度、犯人からメッセージが届いた。手数料を減額するとして、10万円分の電子マネーを購入するよう指示された。

 同日、来店した男性が高額の電子マネーを購入しようとしたため、平田さんと氏原さんが違和感を覚え、男性に詐欺被害に遭う可能性があることを伝えた上でオーナーに報告。その後、オーナーが購入理由を聞き、詐欺の可能性が高いと判断。男性に説明し、警察に通報するなどして未然に防いだ。

 当初、平田さんが接客していたがレジ待ちが増えたため、隣のレジを開放することに。その間、氏原さんが対応していると、男性が「(電子マネーは)どうやって使うの?」と聞くなど、電子マネーに詳しくなかったため不審に思い、平田さんに詐欺ではないかと相談したという。

 氏原さんは「被害を阻止できて良かった」。平田さんは「詐欺は身近でも起きているのだと分かった。今後『実例があった』と声を掛けられる。これからも詐欺を防ぎたい」と話した。

 梅原署長は2人をたたえ、「詐欺は被害回復が難しいため、未然防止が重要。警察でも広報啓発に努めたい」と述べた。

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