後藤、高橋さんに表彰状

県地域づくり顕彰の大賞授与

　県が地域振興に特に功績のある個人・団体に贈る県地域づくり顕彰の授与式がこのほど、県庁講堂であり、大賞に輝いた高千穂神社宮司の後藤俊彦さん（７６）＝高千穂町＝と、優秀賞に選ばれた特定非営利活動ひむか感動体験ワールド（高橋勝栄理事長）＝延岡市＝が河野知事から表彰状を受けた。

　後藤さんは、１９８１年に高千穂神社の宮司に就任。以来、地域に根差しながら高千穂の夜神楽の伝承や観光振興に尽力する中、神楽のユネスコ無形文化遺産登録を目指すなど、県内外での幅広い活動を通して文化・観光の両面から宮崎の地域振興に多大な貢献を続けている。

　ひむか感動体験ワールドは２０１０年に結成。前身団体を含めると活動期間は１４年目になる。延岡市の山、海、川などの地域資源を生かしたアウトドア体験プログラムの提供を通じ、地域の豊かな自然の魅力を県内外に広く発信し、地域活性化や郷土愛の醸成に大きく貢献している。

　授与式で河野知事は「それぞれの活動は分野は違うものの、宮崎が持つ魅力を磨き、発信をして、多くの人に伝えるとともに、宮崎の魅力を地域づくりに生かしていただいていることに心から敬意を表したい」と述べ、後藤さんと高橋さんに表彰状を贈った。

　後藤さんは「今回の受賞は大きな使命とテーマを与えられたものと深く自覚し、必ず目標に近づけるよう努めたい」、高橋さんは「『宮崎が大好き』と言ってもらえる人を育て、山と海と川を求めて宮崎に来る観光客をつくる努力をしたい」と話していた。

　同顕彰は、宮崎の地域づくりの推進に寄与することを目的に１９９６年度に創設し、今回が２７回目。選考委員会の協議を経て決定した。昨年度までに大賞を１０個人５団体、優秀賞を１個人１０団体、奨励賞を５個人５５団体が受賞している。