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地域と連携、ホタル保護活動

本紙掲載日:2022-05-30
2面
三川内小中学校で行われた野生生物保護功労者表彰の伝達式

環境省自然局長賞・三川内小中が受賞−延岡市北浦町

 野生生物保護に顕著な功績があった個人、団体に贈られる環境省の2022年度野生生物保護功労者表彰で、延岡市立三川内小中学校(和田健校長、44人)が環境省自然環境局長賞を受賞した。表彰伝達式は27日、同校であり、長年にわたる功績をたたえた。

 表彰は、同校中学部が地域と連携して取り組むホタルの保護活動が評価された。

 小学校統合前の1978年から、地区内でホタルの個体数調査を行うなどホタルについて調査。生息数の減少を受け、25年ほど前からは校区内5地区に分かれて地域の人と協力して行う「三川内河川大清掃作戦(MKD)」を実施している。

 近年は水槽でホタルを養殖したり、餌となるカワニナを増やすためカキ殻を清流に設置したりと、ホタルを増やす取り組みを続けている。

 伝達式では、東臼杵農林振興局の福田芳光局長が生徒代表の甲斐美咲季さん(14)、末永環妃さん(14)=ともに3年=に表彰状と盾を授与。生徒から現在の取り組みについて聞いた福田局長は「地域のことを地域で守っていこうと取り組んでいるのが素晴らしい。大きくなってもこの環境を引き継いでほしい」と話した。

 MKDが現在、40代の先輩たちの頃に始まったことを最近知ったという末永さんは「長年、活動を続けてきた先輩方にお礼が言いたい。今後もホタルを増やすための活動を続け、いろんな人に三川内を知ってもらい、ホタルを見に来てほしい」と話した。

 同地区では、例年よりも遅く今月20日すぎからホタルが飛び始め、生徒たちは交代で個体数調査を行っているという。7月には河川の水質調査やMKDを予定。昨年設置したカキ殻の効果も含め、研究を進めていくという。

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