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世界の問題を自分のことに

本紙掲載日:2022-05-30
6面

恒富中2年生にSDGs講話−延岡

 延岡市立恒富中学校(永山貴久校長、225人)は26日、総合的な学習の時間に、SDGs(持続可能な開発目標)に関する講話を行った。世界の現状に目を向け、自分の問題として捉えられるようになることが目的。2年生83人が参加した。

 講師は、宮崎大学国際連携センター准教授の永友紀章さんと、JICA特別嘱託宮崎大学非常勤講師の梅村崇志さん。

 永友さんは、アマゾンの森林が違法伐採されている問題に対して、衛星を使い、ほぼリアルタイムで伐採状況が把握できるシステムができていることを紹介。世界の人が、SDGsの観点から環境保全に取り組んでいる現状を伝えた。世界の飢餓状況が分かるハンガーマップや、日本の食料自給自足率についても解説した。

 生徒からの「日本は貧しい国にどのような支援をしていますか」という質問には「保健医療や学校教育などの支援をしています。技術協力という支援もあり、知識や技術を相手の国に伝えるものです」と答えた。

 梅村さんは、ブラジルの貧富の差が大きいことや、貧民層の間では、ごみの分別が浸透していないといった問題を紹介。生徒に「もし市長になったら、どのような方法で分別させますか」と投げ掛け、「分別したらお金がもらえるようにする」「(分別するための)ごみ袋を配布する」など多くの意見が出た。

 生徒代表の甲斐詩織さんは「きょう学んだことを生かすために、自分たちは何ができるのか、日々考えていきたい」とお礼の言葉を述べた。

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