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人権の花「大事に育てたい」

本紙掲載日:2022-06-01
2面
苗の贈呈を受ける児童(5月27日、日之影町立高巣野小)
贈られた苗を移し替える児童

高巣野小へ苗と立て看板−日之影町

 花の栽培を通して命の大切さや思いやりの心を育んでもらおうと、日之影町は5月27日、今年度の「人権の花運動」実施校の町立高巣野小学校(三浦哲至校長、33人)にサルビアやケイトウの苗400株と立て看板を贈った。

 人権の花運動は、1982年度に全国の法務局と人権擁護委員協議会が始めた啓発活動の一環。2007年度以降は国の地域活性化事業となり、各都道府県から再委託を受けた人権啓発活動地域ネットワーク協議会を構成する市町村によって行われている。

 同校であった贈呈式で、甲斐敏弘副町長が佐藤貢町長のあいさつを代読。来賓で出席した宮崎地方法務局延岡支局の古川英俊支局長は校名に当てはめ、「たくましく、かれんで、すてきな花を咲かせ、のびのびと育ってください」と呼び掛けた。また、人権擁護委員の谷川眞由美さんは「花と同じく人間もみんな違う。お互いを認め助け合う気持ちを育ててほしい」と続けた。

 この後、出席者が各学年の代表児童に「人権の花」と書かれた立て看板と苗を贈呈。橋本侑樹さん(6年)が「地域の方に喜んでもらえる、きれいな花をたくさん咲かせたい」とお礼を述べた。

 この日は、贈られた苗を大きなポットに移し替える作業もあり、甲斐悠馬さん(6年)は「人権の花なので、見た人が癒やされる花になるよう大事に育てたい」と話していた。

 同法務局によると、今年度は6月に五ケ瀬町立上組小、日向市立富高小、7月に門川町立門川小などで贈呈式を予定しているという。

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