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1枚 300円 |
LL サイズ
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1枚 500円 |
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1枚 1,200円
(ラミネート加工は300円追加) |
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世界最高峰の大会、2冠達成
宮崎ひでじビール(延岡市行縢町、永野時彦社長)が製造する「栗黒」が、米国ミネアポリスでこのほど開催された「ワールドビアカップ2022」のスペシャリティービール部門で、最高賞の「金賞」を獲得した。金賞獲得は九州の醸造所で初めて。「栗黒」は2017年に英国の「ワールド・ビア・アワード」でも世界一に輝いており、最高レベルの2冠は国内2例目。永野社長は「うれしいの一言。日本のクラフトビールを本当の意味でリードする立場になる責任があり、身が引き締まる思い」と語った。
同社によると、ワールドビアカップは2年に1度開かれる世界最高峰の大会。前回はコロナ禍で中止され、今回は4年ぶりの開催だった。クラフトビールの世界的な活況で、世界57カ国2493醸造所から過去最多1万542銘柄が参加した。
大会はビールの種類などによる103の部門で、「味、香り、外観が適切なバランスの世界クラスのビール」に与えられる金賞と銀賞、銅賞が選ばれた。
「栗黒」は県産栗を副原料に用いた「スタウト」と呼ばれるスタイルをベースにした濃厚な黒ビール。米国などへの輸出商品として2015年に開発され、17年にワールド・ビア・アワードで世界一に輝いた。
今回は既存のカテゴリーに当てはまらないユニークな商品が競う「スペシャリティービール部門」にエントリー。参加56銘柄の中から最高の金賞に選ばれ、現地では「世界でも珍しい原料の栗と、伝統あるスタウトのバランスが評価を受けた」という。
現在は米国とアジア4カ国・地域に輸出しており、今後はEU(欧州)などへの拡大も目指す。また、「栗黒の姉妹品となるような第2弾の開発を」という声も寄せられているという。
永野社長は「クラフトビールを通して、世界中に宮崎、九州を発信することが大きなコンセプト。栗黒の製造量、輸出先を増やし、新たな商品開発にも取り組む」と話していた。
◆授賞式で「ノベオカ!」−永野社長ら読谷山市長に喜びの報告
宮崎ひでじビールの永野時彦社長らは31日、延岡市役所を訪れ、読谷山洋司市長に受賞を報告。インターネットで世界に生配信された授賞式の映像で「ノベオカ!」と高らかに産地名が伝えられる場面を見せ、地元に貢献できた喜びを語った。
永野社長は17年のワールド・ビア・アワードと今回のワールドビアカップの2冠達成を、「サッカーに例えるなら、ワールドカップとオリンピックで優勝したようなもの。狙ってもらえる賞ではない」と表現。延岡らしさを伝えるため、パッケージに能面を入れていることを紹介した。
また、現在の原料は小林の須木栗だが、日之影や美郷町西郷産の栗を使うことも視野に、ラベル表示は「宮崎県産」としていることも報告。地元産にこだわり、高付加価値、高単価で売れる商品がつくれたことに手応えを語った。
読谷山市長も、これまで新型コロナの影響で落ち込んでいた消費マインドが回復の兆しを見せ始めた中、「幸先のいいポストコロナのスタートになるのではないか」と受賞を称賛。「今後のさらなる成長をわれわれもお手伝いさせていただければ」と期待を込めた。
永野社長によると、ひでじビールは都市圏や欧米を中心に全銘柄を通して受注に製造が追いつかないほどの需要過多で、来月には増設した醸造場を稼働して、生産量を現在の年間25万リットルから2倍近く増強。「栗黒」の生産も倍増して年10万本出荷を目指すという。
製造現場を担う片伯部智之工場長は「栗黒はアルコールが高めで、栗ならではの甘みの中に飲み応えのある重厚な風味とコクが楽しめます。価格は高いですが、ぜひ地元の方にも味わっていただきたい」と話している。栗黒は330ミリリットル入りで990円(税別み)。
永野社長らは5月30日には県庁も訪れ、河野知事に受賞を報告した。