中国語版観光案内小冊子を刊行

延岡の魅力分かりやすく−県北地区日中友好交流推進会

◆一部は大連金普新区へ

　県北地区日中友好交流推進会（佐藤邦典会長）は５月３１日、中国語版の延岡観光案内小冊子を刊行した。Ａ４判オールカラー刷りの全１０ページで、発行部数は３００部。同会は一部を延岡市の友好都市の中国・大連金普新区に送付する予定で、佐藤会長は「延岡の観光産業振興、日中のより緊密な友好関係の構築に寄与できれば」と話している。

　小冊子は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で思うように活動ができない中、新たな事業の柱として刊行した。昨年１０月から制作を開始。佐藤会長が翻訳、役員の横山計一さん（７２）と小川靖子さん（６６）がレイアウトや編集を担当し、外国人技能実習生として同市北川町のグループホームで働く簡雪梅さん（５１）＝中国・江西省＝に監修を依頼した。

　冊子の主なテーマは「食」と「風景」。愛宕山から見える夜景やあゆやな、行縢山、チキン南蛮、辛麺、清酒・地ビール・焼酎などの色鮮やかな写真に中国語の説明文を添え、延岡の魅力を分かりやすく伝える内容となっている。

　佐藤会長は「上海のロックダウン解除もあり、新型コロナの状況は改善傾向にあると感じている。いいタイミングで刊行できたと思う」。８月に帰国予定という簡さんには謝意とともに冊子数部を手渡しており、「あちらでもぜひ、延岡の観光案内の力になってもらえれば」と期待を寄せた。

　同会は、希望者がいれば小冊子を配布するとしている。