一般廃棄物最終処分場－３次候補地３カ所

本紙掲載日：2022-06-06

3面

日向市など１市２町２村の広域連合

◆順次説明会－今月、代表者ら来月以降に住民らに

　日向市、門川町、美郷町、諸塚村、椎葉村の１市２町２村で構成する日向東臼杵広域連合（連合長・十屋幸平日向市長）は１日、新設し２０３１年度から供用開始を予定している次期一般廃棄物最終処分場の３次候補地３カ所（門川町門川尾末１カ所、美郷町西郷田代２カ所）について、今月から各地区で順次、住民説明会を開くと発表した。

　門川町役場で同日開かれた用地選定検討委員会（委員長・土手裕宮崎大学工学部教授、１０人）の第５回委員会で決まった。

　発表によると、３次候補地３カ所ごとに、まずは今月、区長ら地区代表者を対象に説明会を開き、これまでの選定経過や最終候補地の選定方法などを説明する。

　続いて７、８月に２回、各地区の地権者や住民を対象に説明会を開き、これまでの選定経過や最終候補地の選定方法などを踏まえ、住民の意見を集約する。

　並行して▽環境▽防災▽建設適正▽経済性▽用地取得の見込み―について総合評価し、３カ所を比較。現地調査や施設配置図の検討も行いながら、８月下旬～９月上旬に予定している次回委員会で１カ所に絞り込み、最終候補地を選定する。

　選定後は、最終候補地の地権者や住民を対象に説明会を開き、今後のスケジュールなどを説明していく。

　一般廃棄物最終処分場とは、家庭などから出た「燃やせるごみ」を焼却した後に残る灰や、不燃物からリサイクルできる部分を取り除いた後の残りかすなどを埋め立てる施設。現在使用している日向市富高の同市一般廃棄物最終処分場は、３１年度に埋め立て終了の時期を迎える。

　次期一般廃棄物最終処分場の３次候補地３カ所は、前回委員会で公表されており、詳しい場所は同広域連合と構成市町村の各ホームページに掲載されている。

　３次候補地選定時の評価概要は次の通り。

【候補地①門川町門川尾末】植生自然度が高いため自然環境に課題があるが、日向東臼杵広域連合清掃センター（日向市富高）からの距離が短いなど立地条件において優位性が高い。

【候補地②美郷町西郷田代】▽傾斜が緩い▽地質に課題がない――など建設適正において優位性が高い。

【候補地③美郷町西郷田代】農業振興地域に該当するなど社会生活環境に課題があるが▽傾斜が緩い▽地質に課題がない▽埋め立て容量の確保が容易――など建設適正において優位性が高い。