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延岡署が団体優勝−拳銃射撃大会

本紙掲載日:2022-06-07
2面
2022年度県警察拳銃射撃大会で上位入賞した(右から)新宅巡査、籾木巡査長、那須警部補、山田警部

98年以来の栄冠−個人でも上位入賞

 県警の2022年度拳銃射撃競技大会が5月31日、宮崎市の県警察学校射撃場であり、第1部で延岡警察署(黒瀬信太郎署長)が団体優勝を果たし、1998年以来の栄冠をつかんだ。また、個人でも上位入賞の活躍を見せた。

 大会は拳銃技能の向上を図り、適正な職務執行と事故防止、士気高揚に役立てようと毎年開催されている。

 県警本部と県内13警察署が規模別に第1部と第2部に分かれ、第1部には同署と県警察本部、宮崎北、宮崎南、都城、日向各署が出場。1チーム当たり制服の部6人、女性の部と私服の部各1人の計8人編成で競技し、その合計点で団体成績を競った。

 部門ごとに腰撃ち、総合射撃など四つの種目(各50点満点)を行い、計200点満点で採点。このうち、私服の部は壁やテーブルを使った左右隠れ撃ち、依託隠れ撃ちなど、より実践的な射撃を審査した。

 選手兼コーチの那須洋平警部補(44)は「選手の性格や長所を見て、チーム全体の総合力をどう押し上げていくかを考えた」と献身的に指導。大会では複数人が上位に入る活躍で、総合点1238点を獲得した。

 このうち制服の部で2位入賞した新宅悠矢巡査(20)は「1点差での2位は悔しいが、練習の成果は出せていたと思う。次の結果につなげたい」。女性の部で優勝した籾木優希巡査長(28)は「女性の部は毎年2、3位は表彰されないので、1位で評価されて、うれしい」と笑顔で語った。また、那須警部補も全国チャンピオンの経験を発揮。私服の部の腰撃ち競技で満点を記録し、満点賞に輝いた。

 監督を務めた山田智亮警部(48)は「平均すると、1競技(50点満点中)40点は取れていたということ。チーム全体の総合力が高かった」と振り返り、「大会を通して署員同士の団結力も高まった。今回の優勝は、市民の生活を守る上でもプラスになると考えている」と総括した。

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