西臼杵代表牛は１２頭

本紙掲載日：2022-06-09

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２１頭が出品された西臼杵地域代表牛決定審査（８日、高千穂家畜市場）

１０月の全共前に県審査へ

　１０月に開催される第１２回全国和牛能力共進会（全共、鹿児島県）へ向けた西臼杵地域代表牛決定審査が８日、高千穂町三田井の高千穂家畜市場であった。月齢などで分類された全共出品９区分（１～５区＝種牛の部、７、８区＝肉牛の部、６区＝総合評価群）のうち４区分に２１頭が出品、８月の県代表牛決定審査（小林市）へ進む１２頭が決まった。

　全共は、和牛の美しさや脂肪の質といった改良成果などを競い合う５年に一度の祭典。和牛の能力と斉一性の向上を目的としており、別名〃和牛のオリンピック〃とも呼ばれている。

　この日は、全国和牛登録協会宮崎県支部の職員らが、２区（若雌の１）６頭、３区（同２）４頭、４区（繁殖雌牛群）５頭、６区６頭を審査。ギャラリーが沸く会場で手綱を握った出品者たちは、丹精込めて育てた愛牛の評価を緊張した様子で見守っていた。

　閉会式では、同支部の鹿子一彦業務部長が「非常にレベルが高い」「もっと美しく見せる技術を追求して」などと講評。甲斐宗之町長に続き、長友明博局長が「きょう出た成果は日本一の確約ではない。牛への思いを費やしながら『西臼杵の牛が一番良い』と思ってもらえるよう努力を続けてほしい」と激励した。

　出品者中唯一、２頭が選考を通過した興梠友成さん（２３）＝高千穂町上野＝は「うれしいが本番は（県代表牛が決まる）８月から。前回は県大会止まりだったので良い結果を残せるように頑張りたい」と力を込めた。

　県内７地域（南那珂、宮崎中央、西諸県、児湯、東臼杵、西臼杵、都城）の代表から選ばれる宮崎県代表牛は、２００７年の第９回鳥取大会から内閣総理大臣賞を連続受賞。４大会目の栄冠にも注目が集まる。

　西臼杵地域の代表牛と出品者は次の通り。

【２区（若雌・１４～１７カ月未満）】ただふく６３の８（興梠智哉・高千穂町）▽かみさつき５（興梠友成・同）

【３区（若雌・１７～２０カ月未満）】こうみほ（林秋廣・同）

【４区（繁殖雌牛群）】はる２（藤原和昭・同）▽たかひめ９の９（井植計二・日之影町）▽第８いちこの２８（佐藤悟・高千穂町）▽ふじ７の２の４（渡辺浩孝・同）

【６区（総合評価群）】ひむか２（興梠大志・五ケ瀬町）▽こころ（馬﨑太志・高千穂町）▽たけまん（田辺貴紀・同）▽さくら２（興梠友成・同）▽ゆめさくら（田﨑大二郎・同）