森林の保護に活用を

コスモス薬品、県北９市町村と県へ

　延岡市を創業の地とする「コスモス薬品」（本社・福岡市、横山英昭社長）は５月３１日、県北９市町村と県の森林保護事業に対し、企業版ふるさと納税制度を活用して合計２億円を寄付した。同様の寄付は昨年度に続き２回目。

　同社は地域貢献として森林保護に着目。森林整備は流域単位の広域的な範囲で行う必要があるため、９市町村や県がそれぞれ実施する造林や間伐、担い手育成などの事業に寄付した。

　内訳は、▽延岡市（５事業）６８５７万円▽日向市（２事業）１１６４万円▽門川町（４事業）１１５２万円▽美郷町（３事業）１９３０万円▽諸塚村（７事業）１６８８万円▽椎葉村（４事業）１０４６万円▽高千穂町（５事業）８２４万円▽日之影町（６事業）１９９２万円▽五ケ瀬町（６事業）１３４７万円▽宮崎県（１事業）２０００万円。

　同社は「宮崎県および宮崎県北９市町村での森林保護活動に対して、少しでも貢献したいと考え、寄付をさせていただきました。今後、この当社の取り組みが官民共同での地球環境の保全や、より多くの方々によるＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）の取り組み拡大につながることを期待しています」とコメントした。

　同社は１９７３年、延岡市に宇野回天堂薬局として創業。８３年、コスモス薬品を設立、岡富店を開店した。９３年、宮崎市内に初の本格的なドラッグストア店舗の浮之城店を開店し、多店舗展開を開始。２００５年、本社を宮崎市から福岡市に移転。０６年、東証１部に上場した。５月末現在、全国で１２４４店舗を展開している。創業者の宇野正晃会長は延岡市出身。