入館者１５万人、４万７９２３人増

本紙掲載日：2022-06-14

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ヘルストピア延岡の第２９期株主総会

ヘルストピア延岡２１年度株主総会

　ヘルストピア延岡（社長・読谷山洋司市長）の第２９期（２０２１年４月～２２年３月）株主総会が１３日、延岡市中小企業振興センターであり、昨年度の決算報告や、今後の事業計画が発表された。

　昨年度の入館者数は１５万２１５６人で前年度比４万７９２３人増。収入は２０１２万円増の８２８７万円だった。前年度に比べると休館した日数が１２５日間から６６日間に減ったことなどが要因。ただ、コロナ禍前は年間２７万人ほどの利用者数を維持していたため、依然として厳しい状況が続いている。

　一方、料金体系の見直しによる新会員制度の実施、売店のテナント化、キッズランドの１階への移設など、２０年度からの経営改善対策の効果もあり、当期利益は９５６万円の黒字に転じた。

　今年度以降も新型コロナウイルスの影響が続くことが予想されるが、年間入館者数２０万人まで回復させることを目標に、利益確保を目指す考え。

　具体的には①キッズランド移設に伴い空きスペースとなった２階を有効活用する②助成券など６０種類近くある料金体系を見直しフロント業務を効率化する③浴場およびプールの営業時間を見直す④コロナ禍による入館者数の増加および売り上げ増収対策―の４本柱。

　①については、フィットネスジムなど健康増進や介護予防に関わる事業の運営委託を行う予定で、今後プロポーザル公募を行い、年内の試行を目指している。

　③については前年度同様、浴場の時間を午後９時までとする。プールについては昨年度、１０～３月はコスト削減のため、水、木曜は休みとしたが、今年度は水、木曜も営業し、時間は午後７時までとすることなど、方針を示した。

　読谷山市長は「先行きは懸念があるが、いかに着実に攻めに転じる経営を行っていくかが今年度の課題ではないかと思っている」と話した。

　任期満了を迎えた取締役については、６人全員を再任した。