「ひなたＷＯＭＡＮ」（９０）連合宮崎・重黒木康恵さん

女性活躍支えたい

　３万５千人余りが加盟し、県下最大の組織力を誇る連合宮崎の事務局長として、組合員の暮らしと雇用を守る重責を担う。

　「間もなく就任８カ月。同じ延岡出身の中川育江会長をしっかり補佐していきたいと思います」

　最優先課題は、発足時から２万人超減った「仲間」を増やすこと。年３回の労働相談にも力を入れる。

　「組合に入ることで初めて会社と対等に向き合えます。３月に配置のオルガナイザーを中心にしっかり取り組みます。労働相談ではパワハラなどに関し、『改善されました』の声が一件でも多く届くよう頑張っています」

　延岡高校卒。大分大学と延岡市役所に合格し、周りの強い勧めで公務員の道を選んだ。転機は３３歳のとき。市職労が加盟する自治労県本部への専従執行委員を打診された。

　「迷いに迷いましたが、仲が良かった職場の先輩の『誰でも経験できることではない。絶対やった方がいい』の一言が決め手となりました」

　市役所に復帰も、２０１５年４月から再び自治労県本部へ。４カ月後には自治労本部の女性部長として昨年８月まで東京で暮らした。この間、市役所は退職し、同１０月末の連合宮崎定期大会で役員に選任された。

　「多くの出会いで、周りにはきっと応援してくれる仲間がいると気付かされました。人間的にも積極性が増すなど成長でき、あのとき貴重なアドバイスをくれた先輩に感謝です」

　趣味は旅行と読書。もう少しコロナが落ち着けば沖縄旅行に行きたいという。

　「会長、事務局長ともに女性は、全国の地方連合の中で宮崎だけ。加盟組織でさらに女性の役員が増え、意見ももっと言えるような環境づくりに努めたい」