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あゆの渡辺−標識アユ400キロ放流

本紙掲載日:2022-07-02
2面
追跡調査のため祝子川に放流した標識アユ(提供写真)

祝子川漁協「釣れたら連絡を」

 延岡市差木野町のあゆの渡辺(後藤慎治場長)は24日、アユの追跡調査などを目的に、脂びれを取り除き目印にした「標識アユ」400キロを初めて祝子川に放流した。

 アユ資源を守ろうと、県、養鮎組合、県水産振興協会は共同で事業に取り組んでいる。今年は門川・日向地区で取れた海産稚アユをあゆの渡辺で育て、小林市の水産試験場で親魚に。その後、熊野江町の県水産振興協会で卵を0・5グラムほどの稚魚にし3月、北川と五ケ瀬川に26万匹を放流した。

 県の目標は20万匹だったが、大きく上回り、さらに余った分を今回、あゆの渡辺が無償で提供。祝子川と五十鈴川に、1匹50グラム、体長15センチほどのアユを放ったという。

 このうち標識アユとしたのは、祝子川のみ。事前に麻酔をかけて動かないようにして、背びれと尾びれの間にある脂びれをはさみでカット。祝子川漁業協同組合も協力し、県の職員らが約8千匹を川に流した。

 アユ漁は15日に解禁されており、祝子川漁協の江上敬司郎組合長は「標識アユが釣れた場合は日時やポイント、大きさなどを教えてほしい」と呼び掛けている。放流地点からアユがどれくらい遡上(そじょう)したのかなど追跡し、今後の研究に役立てる。連絡は電話延岡22・0815へ。

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