談話室−失われた３年を取り戻したい

延岡観光協会の会長に就任した盛武さん

　「まず、手始めに他の地区にない会員数で勝負をしたいですね」と話すのは、延岡観光協会の会長（代表理事）に６月１７日付で就任したばかりの盛武一則さん（６４）。

　観光協会への入会は谷平興二前会長が会長に就任した１０年前。副会長として谷平さんのエネルギーや一つのことを突き詰める姿を近くで目にし、「これは谷平会長だからできるんだろうなと思っていた」と振り返る。

　その谷平さんから会長を打診されたのは２月。「全く考えていなかったし、私のキャラじゃないと思っていた」と笑うが、「（谷平）会長がやれっていうなら」と引き受けたという。

　会員数は谷平さんの就任時２７８人だったが３９０人に。他の市町村観光協会を既に上回っているが、就任後、早速知人らに声を掛け、さらに会員数を伸ばした。

　また、三北の海、山、川を生かした観光のアピールや「道の駅はゆま」を観光や防災の拠点として生かした取り組みにも力を入れたいと抱負。

　「はゆまの近くには、地域住民が整備したコスモスが１０月に見頃を迎える。コスモスを見せ、昼ご飯にはあゆやなに連れていく。自然を体感しながら市中心部に連れて行くことができるのではないか。１０月からやろうと、地元にも了承を得ています」と力を込める。

　「インバウンドで外国から観光客が来た際、延岡を通り越して高千穂に行くのではなく、延岡にも来てもらう方法はないのか」。生まれ故郷の北川を含む三北の発展にも力を入れつつ、コロナによって「失われた３年」を取り戻すべく、観光客の呼び込みに力を入れていく。

　写真は（左から）岩佐純一専務理事（４４）、盛武会長、浜松泰宏事務局長（６４）＝撮影時のみマスクを外しています。