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1枚 300円 |
LL サイズ
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1枚 500円 |
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1枚 1,200円
(ラミネート加工は300円追加) |
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第29回延岡アースデイ
◆講演会とパネルディスカッション
地球環境について考え、行動する「第29回延岡アースデイ」(高藤誠実行委員長)の関連イベント「ともに学び、ともに行動し、そして誰一人として取り残さない未来へ」が8日、延岡市本小路のカルチャープラザのべおかで行われた。岡富中学校3年生や一般の参加者ら300人以上が出席。講演会とパネルディスカッションを通して、温暖化と脱炭素について考えた。
高藤実行委員長が「環境問題は身近なところから世界、宇宙へと視野を広げると、人ごとではない。そういう責任感を持ったニューリーダーの育成と意識の継承が不可欠。ここに来てくれた人たちには、知識や認識を〃意識〃に変えてもらい、将来世界の役に立てる人材に育ってほしい」とあいさつした。
澤野幸司教育長は「今回のテーマは、私たちが学校でやろうとする取り組みであり、皆さんの願う方向性と全く同じもの。講演会がこれまでの活動を振り返りつつ、新たな学びと次の目標ができる機会になってほしい」と祝辞を述べた。
第1部では、延岡観光協会前会長で、1994年に初めて延岡アースデイを開催した谷平興二さんが「母なる地球にご恩返しを」をテーマに講演した。
谷平さんは、地球温暖化の原因は「人口爆発とエネルギー問題」とし、「エネルギーの90%以上を化石燃料に頼っている現状では温暖化ガス(二酸化炭素)の排出によって温暖化が進み、氷山や永久凍土の融解、海流大循環の崩壊、アマゾンの砂漠化、巨大ハリケーンや台風などの多発化、海の酸性化を引き起こし、食物連鎖を崩壊させる」と問題提起した。
「人間の生活によってどれほど恐ろしいことが引き起こされるのか知ってほしい。人間以外のすべての生物が絶滅に突き進み、結果、人間も絶滅に至ることになる。そうなって困るのは地球ではなく、私たち人間」と、既に始まっている危機から「一刻も早く〃脱炭素〃シフトしなければならない」と訴えた。
さらに「環境問題は先進国と新興国の大人、この50年、100年を生きてきた今の大人たちが真犯人。しかし、人間から見たら母なる地球があまりにも大きく無限に思える存在だったので、誰一人悪いことをしたと思ってきた人はいない。みんな一生懸命働き、子どもたちを育ててきた。しかし、温暖化の真犯人はまぎれもなく私たち今の大人」と現代人の責任に言及。
「皆さんは近い将来、確実に大きな被害を受ける人たち。あまりにも理不尽な話だが、これが環境問題の本質。1997年の京都会議以降も炭酸ガス濃度は増え続け、〃デッドライン〃に触れてしまった。スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんは『温暖化は私とあなたの問題。あなたと私が命を懸けて本気で取り組むしかない問題です』と訴えている。きょう、このことを考えてほしくて話した」と結んだ。
第2部ではパネルディスカッションがあり、松田庄司さん(NPO法人コノハナロード延岡市民応援隊代表)、山下雅史さん(延岡市脱炭素政策室)、井手上尚弘さん(旭化成ライフイノベーション事業本部)、吉田圭司さん(イオン九州執行役員コーポレートコミュニケーション本部社長室長)、野々下博司さん(延岡自伐型林業研究会事務局長)、吉岡由華さん(延岡アースデイ前実行委員長)が登壇。「SDGs私達が目指す持続可能な社会へ」をテーマに、それぞれの活動の歩みや事業内容について紹介した。
閉会式では岡富中学校の山口凜子さんが、買い物と環境活動を連動させるための要望書と、そのシンボルとなるリフューズ(ごみを出さない、レジ袋をもらわない)シールのデザイン画を、イオン延岡店の渡邉美津江店長に手渡した。また、同校の金丸月音(るね)さんが、北林幹雄市議会副議長の前で「延岡アースデイ若き未来の宣言文」を読み上げ、脱炭素社会に向けて自分たちで考えた対策を提案した。