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サーファー漂流−4パターン想定

本紙掲載日:2022-07-18
3面

民間と連携し救助訓練−日向海保や警察、消防など

 海のレジャーシーズンを前に日向市伊勢ケ浜海水浴場でこのほど、沿岸海難救助訓練があった。日向海上保安署や日向警察署など関係機関8団体が参加し、事故発生時における救助の連携強化を図った。

 参加したのは市、日向海保、日向警察署、市消防本部、日向小型船舶安全会、日向ライフセービングクラブ、市サーフィン連盟、第十管区海上保安本部鹿児島航空基地の約60人。十屋幸平市長や各機関の署長らが見守る中、民間が連携して訓練を実施した。

 開会を前に日向海保の池田栄作署長があいさつ。昨年、県内では8件の海難事故が発生し、2人が亡くなったことを伝え「コロナも減少傾向にあり、レジャーを楽しむ人も増えることが予想される。さらなる連携向上に努めてほしい」と呼び掛けた。

 訓練は「サーファー1人が流されて行方が分からなくなった」という想定で現地調整本部設置。その後、4パターンの救助を実施した。

 ライフセービングクラブと警察の連携訓練では、警察艇によって沖で確保した要救助者を同クラブの救助艇へ乗せ換え、陸へと搬送。海岸で待機していた救急隊に引き渡した。

 日向海保と鹿児島航空基地、消防本部による連携では、消防艇が要救助者を発見。衰弱しており、一刻も早い搬送が必要であるとし、航空機要請を出した。現場上空に到着したヘリから機動救難士を投下。要救助者にハーネスを装着して引き上げた。

 閉会式で十屋市長は「日ごろからの訓練の成果が出ており、スムーズだった。今年は事故がないことを願っている」と講評した。

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