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「学力向上」「地域協創」軸に事業展開

本紙掲載日:2022-07-18
2面
2022年度事業計画などを決めた高千穂高等学校魅力向上推進委員会

高千穂高魅力向上推進委

 県立高千穂高校(佐伯浩美校長、263人)の魅力向上に向けた取り組みを推進する高千穂高等学校魅力向上推進委員会(会長・甲斐宗之高千穂町長)はこのほど、同校のT―LABOで開き、在校生や保護者らへのアンケートを基にした2022年度事業計画案などを決めた。

 3町の首長や教育長、郡内にある中学校の校長ら36人が出席。冒頭、甲斐町長が「高校、地域、3町が同じ方向へ取り組む流れができ、確かな成果が出ると期待している」。また、佐伯校長は「多くの方から忌憚(きたん)ない意見を頂き、学校経営に生かしたい」とあいさつし、同校を中心とする地域活性化に向けて協議した。

 議事では、21年度事業実績と収支決算を承認。同校によると、22年度の入学者は21年度と同じ92人。全学科の入学試験の平均点は近年で最も高く、「選んでもらえる高校」として取り組みの成果は着実に表れているという。

 続けて、22年度事業計画などについて審議。「学力向上プロジェクト」と「地域協創プロジェクト」を主軸に、民間塾のオンライン講義などを活用した学力向上支援事業、在校生が郡内の催しに参加する際の交通費などを支援する地域連携活動支援などに取り組むことを決めた。

 意見交換の時間も設けられ、出席者からは「ホームページを刷新する動きがあると聞く。情報発信の面でも早期開設をお願いしたい」「遠方からでも通えるようスクールバスの配備や寮・下宿先などの充実を」「特色ある取り組みを知ってもらうことが大切」といった声も上がった。

 また、委員に西臼杵郡PTA連絡協議会の内村千春会長、事務局に高千穂高校魅力化推進部の吉田弘志主任、魅力向上コーディネーターに高千穂町総合政策課地域おこし協力隊の工藤天裕さんを新たに選任した。

 推進委は、西臼杵郡内唯一の県立高校でありながら少子化などで年々減少している同校の生徒数に歯止めを掛けようと、昨年2月、同校や高千穂町、日之影町、五ケ瀬町を中心に設立した。

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