６人が全国中学生大会に出場
本紙掲載日：2022-07-22
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聖心ウルスラ学園「なぎなた同好会」
延岡市緑ケ丘の聖心ウルスラ学園高校と併設の聡明中学校は、３年前に県内でも数少ない「なぎなた同好会」を創設した。２０２７年に本県で開催される国民スポーツ大会（国スポ）＝現・国民体育大会（国体）＝に向けた競技力向上が目的の一つ。中学生は２３、２４日に三重県である全国大会に向け、稽古に励んでいる。
なぎなた同好会は、両校の校長であり、県なぎなた連盟の佐々木��夫会長が、国スポに向けた選手の育成やなぎなたの啓発、日本の伝統文化に親しむことを目的に創設。昨年度からは、熊本代表として全国制覇の経験もある坂本優顧問（２４）＝熊本県出身＝を保健体育科の教諭に採用した。
同好会で専門的な指導を行っている他、中学校で必修の武道の授業も同校はなぎなたを選択。多くの生徒が「なぎなた」に触れている。
同好会には、聡明中８人と学園高１人が在籍。全員が入会後に競技を始めた初心者だが、週３回の放課後の稽古や、県内の中高生による合同合宿などで基本から学び、力を付けてきた。
発足から３年がたち、少しずつ認知度も上がってきた。今春入会した平野由莉さん（１３）は「なぎなたをやりたくて聡明中に入った。覚えるのに時間がかかるが、いい結果が出たときはうれしい」と声を弾ませる。
中学生が出場する「ＪＯＣジュニアオリンピック全国中学生なぎなた大会」には、２、３年生の男女６人が昨年に続いて県代表として選ばれた。団体戦（試合競技、３人）と２人組による演技競技、また個人戦の試合競技に出場する。
個人戦に出場する３年生の橋本茉歩さん（１４）は、「昨年は１回戦で負けたが、全国で強い人たちを見て頑張りたいと思った。今回は一つでも多く技を出して、時間ギリギリまで戦いたい」と意欲を見せた。
自身の経験から「競技を楽しみつつ、強くなれることを知ってほしい」と指導を続ける坂本顧問は、「これまで頑張ってきた稽古の成果を全力で発揮してくれれば。１回でも多く勝ち、昨年以上の成績を出してほしい」とエールを送った。