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高校生の神楽甲子園へ

本紙掲載日:2022-07-22
2面
活動支援金を贈った佐藤組合長(左から2人目)と高千穂高神楽保存会の興梠部長(中央左)ら

高千穂高保存会へ活動支援金−JA高千穂地区と共済連宮崎

 JA高千穂地区(佐藤友則組合長)とJA共済連宮崎(坂本亨本部長)は19日、県立高千穂高校(佐伯浩美校長、263人)を訪れ、広島県安芸高田市で開催される「第11回高校生の神楽甲子園」に参加する同校神楽保存会(興梠史慎部長、10人)に活動支援金30万円を贈った。

 神楽甲子園は、全国の高校生神楽が一堂に会する晴れの舞台。神楽を通じて交流を深め、互いの技術向上や郷土芸能の保存・伝承を図ろうと2011年に始まった。主催は同市を中心とする実行委員会。

 今回は23、24日の2日間、同市の神楽ドーム(神楽門前湯治村内)を会場に6県18校が参加する。

 同保存会からは1年生を除く9人が参加予定。2日目に登場し、国指定重要無形民俗文化財の「高千穂の夜神楽」33番から「八鉢(やつばち)」「手力雄(たぢからお)」「鈿女(うずめ)」「戸取(ととり)」の4番を舞う。

 贈呈式には、佐藤組合長やJA共済連宮崎の柳田充事業支援部長ら4人と、佐伯校長ら学校関係者が出席。佐藤組合長が興梠部長(17)に目録を手渡した。

 佐藤組合長は、地域貢献の一環として郷土芸能の保存・伝承に寄与するとした贈呈の趣旨を説明。「地域活性化や伝統文化の継承に向けて、誇りを持って頑張っていただきたい」と激励した。

 佐伯校長は「活動の存続・拡大に向けて資金繰りに難航しており、大変うれしく思う。この子たちが高千穂の神楽を背負い広めていくことになる。末永くご支援をいただけるとありがたい」と謝辞を述べた。

 式後、興梠部長は同席した鈴木拓人副部長(17)と笑顔を見せ、「高千穂の神楽は質素で厳かな舞。保護者や地域の人たち、先生方に感謝しながら堂々と舞いたい」と意気込みを語った。

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