豊作と無事故を祈願−今月から水田防除作業

延岡スカイサービス−無人ヘリとドローン活用

　今月からの水田の防除作業を前に、延岡スカイサービス（山口裕介代表）の安全祈願祭がこのほど、延岡市恒富町の春日神社で行われた。同サービス社のほかＪＡ延岡やＮＯＳＡＩ宮崎（県農業共済組合）の関係者約３０人が出席、農繁期の無事故と事業の進展を祈願した。

　同サービス社は２０１９年に前身の延岡地区無人ヘリ防除部会を発展解消させて株式会社になった。今期の防除作業は今月中旬から９月までの約３カ月、ＪＡ延岡管内とＪＡ高千穂地区管内の水田で無人ヘリ４機とドローン３機を使って行う。ＪＡ高千穂地区管内では昨年から五ケ瀬町でも実施しており、対象田んぼは約１４００ヘクタール。

　本殿では同神社の木村健男宮司が神事。作業中の安全と豊作を祈願した。参列者の代表が玉串を奉納。境内には無人ヘリとドローンが並べられ、オペレーターがそれぞれの機体にお神酒をささげて清めた。

　閉会のあいさつを述べた山口代表は「昨年は関係機関のご支援を頂きながら、事故なく運航を終えることができました。気象条件や病害虫など予測不可能なこともあると思いますが、オペレーター一同、安全飛行に留意しながら適期防除に努めたい」と意気込み。

　ＪＡ延岡の楠田富雄組合長は来賓あいさつで「昨年は管内水田８６０ヘクタールのうち約４１％で防除していただきました。今年も既にイモチ病やウンカを警戒する報道もありますが、スカイサービスの皆さんの活躍に農家は大きな期待をしています」。

　ＮＯＳＡＩ宮崎の税田真組合長も「スカイサービスの皆さまには、県北での広範囲な防除活動が期待されています。暑い時期、水分補給など体調に留意しながら業務を遂行してください」と激励した。