地域のために−旭化成柔道部

トレーニング方法を指導

◆守田フィジカルコーチ−中体連の教員１２人に

　延岡地区中学校体育連盟（大久保高広理事長）はこのほど、旭化成柔道部フィジカルコーチの守田誠さん（５１）による講習会を延岡市共栄町の旭化成柔道場で開いた。保健体育科の教員ら１２人がトレーニング法について学んだ。

　旭化成柔道部による社会貢献活動の一環。「延岡に拠点を構えているので地域のお役に立てることができれば」（守田さん）と、コロナ禍前から子どもや指導者向けの講習会の実施を模索していたが、感染拡大により実現できていなかった。

　今回、同連盟で保健体育科の授業のあり方等の研究、改善を目的に設置された「研究部会」の開催日に合わせて計画。要望のあった授業や部活動で生かせるトレーニングの方法について教えた。

　冒頭のアイスブレークでは、楽しみながら体が動かせる後出しジャンケンなどを紹介。「１０秒くらいに設定することで疲れない」「ルールを変えるだけでさまざまなアレンジの仕方ができる」などポイントを説明した。

　また、「見たときに美しくないエクササイズは意味がない」などの助言もあり、参加者はあまりのきつさに苦笑しつつ、動画で撮影したり、試したりしながら熱心に学んでいた。

　「腕立て伏せが全くできない生徒にはどのように指導すればいいか」といった質問もあり、守田さんは「腕を曲げることができない子は、腕を伸ばしたままキープするなど、できるところから段階的に積み上げることが大事」と助言した。

　大久保理事長は「今回教わったことを授業で実践し、また出てきた問題点を守田さんに教わっていきたい」と感想。守田さんは「体育の授業は今後の人生の運動の入り口で、運動の楽しさを知る必要がある。体を動かす楽しさを知ってもらうお手伝いが今後もできれば」と話した。