独自に採用活動をサポート

県私立中学高等学校協会

◆履歴書を預かり、学校との窓口に

　県内の私立中学・高校が加入する県私立中学高等学校協会（高校１４、中学９校）は１日から、県内の私立学校の教員希望者の履歴書を預かる取り組みを始めた。教員を採用したい学校と教員希望者の相互をつなぐ窓口として採用活動をサポートし、人材を確保する狙いがある。

　協会によると、私立学校の教員採用については、それぞれの学校を運営する学校法人が独自に行っているが、特に近年では募集してもなかなか応募がないという。履歴書の預りは、現状を少しでも改善しようと、これまでの教員採用とは別に協会独自で行う。

　取り組みの流れとしては、私立学校の教員希望者が協会に履歴書を郵送すると、協会が履歴書の情報を私立学校に送付する。その後、学校側は教科などの要件の合う教員希望者に直接連絡して試験などを行い、条件などが整えば教員として採用される仕組み。今年度分は来年３月２０日まで預りを行う。

　協会が履歴書を預かり、教員希望者の情報を送付することで、教員希望者は各校の採用情報を個別に調べ、申し込む負担が減る。また、学校と話し合いや、試験日程などを個別に決められるなどの利点がある。

　就職したい学校がある場合は、それぞれの希望する学校の採用試験要綱に従って手続き、申し込みを行う。

　協会は３日、宮崎大学教育学部を訪問。制度の趣旨を説明し、協力を要請する。「各学校の採用情報を調べる負担がなくなるメリットなどがあるので、教員資格を持ち、県内の私立学校で働きたい希望者は利用してほしい」と話している。

　問い合わせは県私立中学高等学校協会（電話０９８５・２９・５２８８）。