「しっくい」研究縁で寄付−松山塗料商事（延岡市）

みやぎんＳＤＧｓ応援私募債活用−高等教育コンソーシアムへ

　日本の伝統建材「しっくい」を生かした環境保全活動などに取り組む松山塗料商事（延岡市日の出町、松山博文社長）はこのほど、企業のＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）への取り組みを応援する宮崎銀行の「みやぎんＳＤＧｓ応援私募債（愛称・Ｗｉｔｈ未来）」を活用し、県内１１の高等教育機関でつくる高等教育コンソーシアム宮崎（会長・鮫島浩宮崎大学学長）に寄付金を贈った。

　贈呈式は宮崎市の宮崎大学学長室であり、松山塗料商事から松山社長、松山太郎専務、高等教育コンソーシアム宮崎から鮫島会長と事務局の永山英也さんが出席。宮崎銀行の竹嶋豊明宮崎銀行執行役員延岡営業部長が同席した。

　松山社長は「当社は、塗装技術でサスティナブル（持続可能）な社会を構築していくことを一つの理念に掲げている。コンソーシアムの学生たちとは『しっくい』の研究を通してできた縁があり、今後も良い関係が築けると期待している」とあいさつし、鮫島会長に目録を手渡した。

　鮫島会長は「温かい寄付に深く感謝している。大学、地域などと連携しながら、今後の人材育成など寄付金は有効に活用させていただく」と謝辞を述べた。

　私募債は一定の財務水準を満たした優良企業が、直接金融による資金調達を目的に発行する社債。無担保・無保証人で長期固定金利による安定した資金調達が可能などのメリットがある。

　Ｗｉｔｈ未来は、ＳＤＧｓに取り組む企業を応援するとともに、発行の際に引受手数料の一部を「ＳＤＧｓの概念に資する活動をしている団体」に寄付することで、その活動を応援する商品。

　寄付した松山塗料商事には、宮崎銀行から記念盾が贈られた。