九保大公開講座が開講

１１６人受講、１２月まで教授ら講義

　第２２回九州保健福祉大学公開講座は、７月２３日から延岡市吉野町の同大学で開講した。市内外から３９〜８８歳の１１６人が受講。「大学からの情報発信２０２２〜社会福祉学部から地域の方々へ」をテーマに１２月まで全６回、同学部の教授、准教授、講師による講義で学ぶ。

　公開講座は、同大学（兒玉修学長）の知的財産や、各学部・学科の研究内容を地域の人たちに知ってもらおうと、毎年開いている。

　開講式は同大学Ｆ講義棟であり、受講生９２人が出席。兒玉学長は、自身が６０歳を超えて将来に漠然とした不安を抱え始めたことを明かし、「老い先が短いという認識が、幸福感を高めるという研究がある。大切なのは、今の自分にとって感情的に意味があることを再評価することではないか」とし、「講座が皆さんの展望、希望につながることを切に願っている」と呼び掛けた。

　式後は第１回の講義があり、同学部スポーツ健康福祉学科の冨田賢一准教授が、鍼灸（しんきゅう）治療の歴史や器具の使用方法などについて解説。軽快なトークで笑いも交えながら、体の各部位にあるさまざまな「ツボ」の意外な効能などを話した。

　４回目の参加という延岡市出北の永田長男さん（７４）は「この年になっても知らないことはたくさんあって、いろんな知識を身に付けたいと思い参加している。やはり、しっかりとした知識があると、物の見え方も変わってくる」と話し、毎回記念として家に飾っているという修了証について「４枚目を目指して頑張りたい」と笑顔で話していた。