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駐車場に防災トイレ

本紙掲載日:2022-08-02
3面

道の駅「北川はゆま」に整備

◆広域災害時の拠点に−国交省と延岡市が覚書

 国交省延岡河川国道事務所(麻生宏斉所長)が整備を進めていた、道の駅「北川はゆま」駐車場の防災トイレが完成した。25日に現地でお披露目式があり、整備した同所と管理する市が覚書を締結。北川はゆまは有事の際に防災拠点となるため、出席した関係者は災害対応能力の向上を喜んだ。

 防災トイレは、第1駐車場の西側に整備。防災トイレ用のマンホールが九つあり、地震による津波など広域的な災害が発生した際には、常備する専用テントや簡易便座などを用い、組み立て式のトイレを九つ設置できる。し尿を下水道へ流せるため衛生的でインフラが復旧していない状況でも利用可能。

 お披露目式で麻生所長は、北川はゆまの観光や防災など地方創生に向けたこれまでの取り組みを振り返り、「さらに利用者が増え、ますます活気のある道の駅になってほしい」とあいさつ。

 来賓の読谷山洋司市長は「海岸線に沿って町ができてきた延岡にとって、確実な防災の拠点。整備により位置付けがより明確になり、市民の安全も増す。しっかり活用して被害を最小限にしたい」などと述べた。

 北川はゆまは、国土交通大臣から防災拠点自動車駐車場に指定されている。この日は、道の駅入り口に設置された災害時に一般の利用を制限する標識も併せて披露された。お披露目式の後はさっそく、職員らが防災トイレの組み立て方について指導を受けた。

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