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美しい川を次世代へ−身近な水辺のモニター

本紙掲載日:2022-08-04
2面
河野支所長から委嘱状を受け取る佐藤館長

山附公民館に委嘱−西臼杵支庁

 県と協働で河川環境や生物調査を行う「身近な水辺のモニター」の委嘱式はこのほど、高千穂町三田井の県西臼杵支庁であり、河野龍彦支庁長が同町押方の山附公民館(佐藤公也館長、41戸)に委嘱状を交付した。任期は来年3月31日まで。

 モニター制度は、河川本来の景観創出や水辺の生物に配慮した「多自然川づくり」を目的に創設。工事が河川環境に与える影響を解明するため、県内11土木事務所が各地域の河川愛護団体などに委嘱している。

 同公民館は、2005年に襲来した台風14号により甚大な被害を受けた山附川を、かつてのホタルが飛び交う自然豊かな河川に戻そうと活動。県が山附川で行う年4回の生物調査などにも協力し、20年から継続して委嘱を受けている。

 式には、佐藤公也館長(66)、飯干直喜産業部長(66)、甲斐重吉会計(66)が出席。河野支所長が3人へ委嘱状を手渡し、職員らと意見を交わした。

 佐藤館長は「今の河川をさらにきれいにして、次世代の子どもたちや地域の方々に引き継げるよう頑張る。昔のようにホタルが舞って、それを皆さんが見に来てくれるような地域づくりを目指したい」と意気込み。

 河野支所長は「水辺の生物が増えると、地域の方だけでなく(モニター)ご自身もうれしいと思う。生物が戻る楽しみを感じながら取り組んでいただけるとありがたいし、私たちもその楽しみを共有したい」と話した。

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